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碧い西日はかなたより 流れ過ぐゆめのうつわ
橋わたす星林の枝葉たち 帳のひかりに帰し五月闇 宙をころめく心の繭となる 魚眼の時計のなか わたしの瞼のよう 降り積もる砂丘で しじまはそっとお茶を潅ぐ
背を灼く吊下燈 指を削る衒学書 髪を梳く好奇の眼 蔓延る流煙の香
ここにはもうないから
しつらえの腕は胸の上でとまり 一片の雲々は泡沫 グラスの眸でわたしを抱く 星のくちびるで頬をすり 相変わらぬ表情は野薔薇の産毛 淵に廻り みたび流れ過ぐゆめは綺羅のつまびき
孤描く間に 埋める飴形の関節、こつり 音と染む
月影の睫のもと
わたしたちは笑いあう
これほど柔き肌はなし、と |
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・・・・・ theme :柔らかな肌 - Dilettante/ALI
PROJECT photo
:-寡鳴夜-
lyrics:yuqwe.(-寡鳴夜-)
好事家であれば誰もが…最後のこの一曲に身を委ねたのではないか そう思い、詞のないこの柔らかな肌にひとつ添えつけました。
穏和で優美なメロディとは裏腹に 私にはとてもとても(閉塞的な)孤独の曲に聴こえるのですが 千差万別でしょうか
ぜひ聴きながら読みといていただければ、嬉しく思います。 |
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